Art Ensemble of Chicago アート・アンサンブル・オブ・シカゴ
かつて、「悪魔の音楽」と揶揄され 中傷されてきたミュージシャン達がいた。
「どうして、おまえ達は悪魔の音楽を広めようとするんだ。」と、非難を浴びたそうだ。
一部の心ない人々によって行われたとはいえ、非常に残念なことだ。
今となっては笑い話だが、当時では本気でそう思ったようである。
彼らのライブを体験してみると、その要因がおぼろげに分かるような気がする。
アート・アンサンブル・オブ・シカゴのライブは、まるで儀式そのものである。
ステージ上にはおびただしい楽器が並べられ、その数50個くらいはあったような記憶がある。
ステージ後ろの壁には、トレード・マークとなっているフラッグ(グレート・ブラック・ミュージック)が高々と掲げられていた。
メンバー全員が同じ方向を向き(向かって左側だったような?)暫し黙祷、その静寂のあと、徐にドラの音一発でステージは始まった。
メンバーのうち3人はアフリカのブッシュメンを連想させるフェイス・ペインティングをし、アフリカ民族衣装をまとい怪しげな雰囲気が漂う。
トランペットのレスターさんも白衣に身を包み、唯一サックスのロスコーさんだけが普通である。
特異な外見と儀式然としたパフォーマンスが、当時の人々には「悪魔の音楽」に映ったと思われる。
そんなアート・アンサンブル・オブ・シカゴだが、怪しげな音楽だけに終わってはいない。
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの魅力がコンパクトに凝縮された”Full Force ”を聴いてみると、音楽的にも優れていることがよーく分かるだろう。
1曲目のMagg Zelmaを聴くと、猿人(けもの)から理性のある現代人への進化を絵巻物としてみせられた感覚になる。
2曲目に向かってメンバー全員が一つに集約していく様は、スバラシイ!!!
ドラム・ロールで続けて演奏されるCarefreeは、自我に目覚めた黒人(キング牧師)が高らかに人間としての権利を宣言してるかのようなファンファーレ調の曲である。
是非ともこの2曲、許される限りの大音量でお聴きください。
刺激が強すぎるかもしれませんが、フリージャズの醍醐味が味わえます。
AEOCのことが少しは分かるvideo clip
http://www.youtube.com/watch?v=aKh1G5sMN9sAEOCのお薦め盤
Full Force
AEOCのHP
http://www.artensembleofchicago.com/