ミスター・ブルース

ブルース
10 /19 2009
Otis Spann   オーティス・スパン

Blues Don't Like Nobody

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Spann's Blues

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Aint Nobody's Business

Ain't Nobody's Business は、Biggest Thing Since Colossus (Sony) (Amazon) に収録。
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The Blues Of Otis Spann  Cracked Spanner Head - Otis SpannThe Blues Of Otis Spann / Cracked Spanner Head
(2枚組 Amazon)
ディスク:1
1. Rock Me Mama
2. I Came from Clarksdale
3. Keep Your Hand Out of My Pocket
4. Spann's Boogie
5. Sarah Street
6. Blues Don't Like Nobody
7. Meet Me in the Bottom
8. Lost Sheep in the Fold
9. I Got a Feeling
10. Jangleboogie
11. T.99
12. Natural Days

ディスク:2
1. Crack Your Head
2. Iced Nehi
3. Wagon Wheel
4. No Sense in Worrying
5. Dollar Twenty Five
6. Everything's Gonna Be Alright
7. Lucky So and So
8. Sometimes I Wonder
9. Mr. Highway Man
10. What Will Become of Me
11. Pretty Girls Everywhere [*]
12. Country Boy [*]
13. My Home in the Delta [*]
14. You're Gonna Need My Help [*]
全26曲

The Blues Of Otis Spann / Cracked Spanner Head の試聴はこちら→Amazon


ブルースの真髄とは何ぞや?

その答えに、「もし、ブルースを知りたいのなら、黙ってオーティスを聴け!」と断言しておこう。
お~~~~~っと、大きく出ましたな。       (笑)
あれこれ小難しいことをクドクドと述べるより、オーティスさんを聴いたほうが早いのである。

ということで、ミスター・ブルースことオーティス・スパン(Otis Spann)さん、二度目の登場である。
も~~、どうしようもなくオーティスさんが好きなもんでお許しいただきたい。  (^^ゞ
たぶん三度目もあると思うので重ね重ねお許しいただきたい。          (^_^;)

先ずは、簡単なオーティスさんのプロフィール紹介。
オーティスさんは1930年にミシシッピー州ジャクスンで生まれている。
父親がピアニスト、継父も説教司でミュージシャン、母親はメンフィス・ミニーやベッシー・スミスと共演したことのあるシンガー兼ギタリストという恵まれた音楽環境で育つ。
1944年頃から地元のクラブで音楽活動を始める。
1951年にシカゴに引越し、マディ・ウォーターズ、メンフィス・スリム、リトル・ブラザー・モンゴメリー、ルーズヴェルト・サイクスらと活動。
1954年頃から亡くなるまでマディ・ウォーターズのバンドの右腕として活躍し、それと並行してソロ名義の録音も多く残した。

さて、このアルバム”The Blues of Otis Spann/Cracked Spanner Head”は The Blues of Otis Spann (1964)とCracked Spanner Head (1969)をセットにした徳用盤である。
Jangleboogie(10曲目)のようなインスト曲もそれはそれで素晴らしいのであるが、何かが足りない。
そう、やはりオーティスさんはピアノとあのヨタルようなボーカルがセットになるとよりいっそう魅力が増すのである。
一杯ひっかけた呂律の回らない酔っぱらいが上機嫌で唸る(歌う)感じがサイコーなのである。
Sarah Street(5曲目)、Blues Don't Like Nobody(6曲目)、Natural Days(12曲目)、Everything's Gonna Be Alright(Ⅱ-6曲目)、 What Will Become of Me(Ⅱ-10曲目)は、特にブルースのエッセンスが凝縮されていて痺れてしまう。

オーティスさん、ありがたいことにソロ・アルバムを沢山残しています。
Otis Spann is The Blues (1960)
Goodmorning Mr Blues (1963)
The Blues is Where It's At (released 1963)
The Blues of Otis Spann (1964)
The Blues Never Die! (1964)
Chicago/The Blues/Today! Vol.1 (1966)
The Bottom of the Blues (1968)
Cracked Spanner Head (1969)
The Biggest Thing Since Colossus (1969)
Cryin' Time (recorded 1968, released 1970)
Walking The Blues (recorded 1960, released 1972)
Last Call: Live at Boston Tea Party (recorded 1970, released 2000)
Complete Blue Horizon Sessions (recorded 1969, released 2006)
こちらも機会があれば堪能してくだされ。


ミスター・ブルースと呼ぶに相応しいミュージシャンはそれほど多くはいない。
ロバート・ジョンソン、エルモア・ジェームス、マジック・サム、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、B.B.キング、バディ・ガイ等々。
でも、自分的にはオーティス(スパン)さんなのである。
オーティスさんの佇まい、そこから醸し出される雰囲気(空間)全てがブルースしている。

そして最後に「ブルースの真髄とは何ぞや?」の答え(応え)ですが、
「Aint Nobody's Business(動画)を聴くべし!、ここにブルースの魅力が全て凝縮されている」
と、またまた大きく出るのであった。  (笑)


関連記事
2009年8月16日  ~オーティスはブルースである。~


オーティスさんの試聴コーナー (myspace)

コメント

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Aint Nobody's Businessいいですね!
スパンは好きな人ですが
こんなに沢山ソロアルバムを出して
いるとは知りませんでした!
「Chicago/Blues/Today」
というコンピでのドラムとピアノの
デュオでの演奏は昔よく聞きました

Re: タイトルなし

> Aint Nobody's Businessいいですね!
> スパンは好きな人ですが
> こんなに沢山ソロアルバムを出して
> いるとは知りませんでした!
> 「Chicago/Blues/Today」
> というコンピでのドラムとピアノの
> デュオでの演奏は昔よく聞きました

ドジさん、こんばんは。

”Aint Nobody's Business”、良いでしょ。
「ク〜〜〜、堪らん」という感じですな。
マディ・ウォーターズ・バンドのピアニストとして知られるオーティスさんですが、
ソロでも(独立しても)十分にやっていける実力の持ち主でした。
短い人生が惜しまれますなあ。

ではでは。

nanmo2

名曲求めて1万里。
昨日は西、今日は東、
明日は何処へやら。
楽しめて、和めるよう心掛けてます。
感想いただけたら嬉しいです。